アスファルトシングルとは、アスファルトとガラス繊維のマットにアスファルトを浸透させた後、表面に鉱物粒子を塗布して作られた製品です。
主に住宅の屋根材として使用され、軽量で施工が簡単なため、多くの住宅で採用されています。
現在、北米などでは80%以上のシェアを誇り広く普及しています。
また日本でも、個性的な外観を持つ住宅に採用されており、特に曲面や勾配屋根の住宅をはじめ、ガーデンハウスや小屋、商業施設のデザイン性を重視した屋根などにも用いられています。
アスファルトシングルは非常に軽量で、建物全体への負担が軽減されます。地震が多い地域では、軽量な屋根材は特に重要な要素となります。
カラーバリエーションや模様が豊富にあり、さらに多彩で形状がたくさん用意されているのもメリットのひとつです。
モダンなデザインからクラシックな雰囲気まで、幅広いスタイルの建物に対応できます。
柔軟性が高いため、曲面や複雑な形状の屋根にも対応可能です。また、比較的簡単にカットや取り付けができるため、施工時間を短縮できます。
表面の鉱物粒子が紫外線や気候変動による劣化を抑え、耐久性を向上させます。また、アスファルトの特性により防水性能も高く、雨漏りのリスクを軽減します。
他の屋根材に比べて初期コストが低い場合が多く、経済的に優れた選択肢です。またメンテナンスをしっかりと行うことで、耐久性の向上にも繋がります。
強風時に剥がれてしまう可能性があるため、台風の多い地域では施工方法やメンテナンスに注意が必要です。
一般的に20〜30年程度の耐用年数がありますが、メンテナンスを怠ると劣化が早まることがあります。
アスファルトは石油由来の素材であるため、環境への影響を考慮する必要があります。
縁切りとは、塗装時にカッターやタスペーサーと呼ばれる専用の部材を使って、塗料で屋根材同士の隙間が埋まらないようにする作業のことです。
屋根材の種類によっては縁切りを怠ると雨漏りの原因となり、アスファルトシングルの場合も縁切りが必要になります。
そしてその際、カラーベスト等の平板スレートと同様に、屋根材を持ち上げ剝がすような縁切りやタスペーサーの挿入はできないので注意が必要です。
また、塗装時には専用の下塗り塗料を選択する必要がございます。
アスファルトシングルは、軽量性やデザイン性に優れた屋根材で、特に住宅の屋根材としての人気が高まっています。
複雑な形状を持つ建物などに適しており、耐震性能やデザイン性を重視する住宅には適した屋根材となります。
ただし、気候条件や地域特性に応じた選択と施工が重要です。
適切な施工とメンテナンスを行えば、長期間にわたりその性能を発揮することができます。
弊社でも塗装等メンテナンスの施工実績が多くございますので、アスファルトシングルの施工やメンテナンスをお考えの客様は一度お問合せ、ご相談下さいませ。