スレート屋根はセメントや粘板岩を主成分とし、薄く板状に加工した屋根材です。耐用年数はメンテナンス回数や立地によっても異なりますが、約30年と言われています。
「カラーベスト」や「コロニアル屋根」とも呼ばれており、約7割の日本戸建てでスレート屋根が使用されています。一般的な住宅において、最も普及している人気の屋根材です。
人気の理由は主に3つあります。
1.軽量
2.価格
3.メンテナンスのしやすさ
それぞれ詳しくご説明させていただきます。
スレート屋根は厚さが5~6mmと薄く、瓦などに比べると重量が非常に軽い屋根材です。地震大国である日本では、耐震性が非常に重宝されます。
屋根を軽量化することで、建物への負担が少なく耐震性の向上にも繋がります。
スレート屋根は価格も比較的安価です。
陶器やガルバリウム鋼板などを使用した屋根材に比べると材料費が安く、コストを抑えることが可能になります。
スレート屋根のメンテナンス方法は、基本的には塗装になります。既存の屋根の上から塗料を塗り重ねることで、防水性や美観を保つことができます。※一部例外あり
また、上から新たに屋根材を被せるカバー工法を行うことにより、屋根全体のリフォーム工事も可能です。
アスベストは「せきめん」や「いしわた」とも呼ばれます。天然にできた繊維性鉱物で、耐熱性や耐摩耗性・耐久性に非常に優れています。
また、加工がしやすいため、屋根材などの建材だけでなく家電製品などにも使用されていました。
しかし、アスベストを吸引することで健康への悪影響を及ぼす危険性が明らかになり、2004年以降アスベストを1%以上含む建材の使用を法律で禁止されることになりました。
現在、アスベストは健康への悪影響が確認されたため使用が禁止されていますが、アスベストが含まれた建材が使用されたお家は今もなお残っています。
アスベストの危険度は、1~3のレベルで設定されています。1が最も危険性が高く、3が比較的低いです。
主に屋根材で使用されているアスベストは、レベル3に該当します。
アスベストが含まれたスレート屋根は、基本的に飛散する恐れは低いです。しかし、メンテナンス工事を怠り劣化が進行することで危険性が少しずつ上がります。
スレート屋根のメンテナンス方法は、主に塗装工事、カバー工法、葺き替えの3つです。
アスベストが含まれたスレート屋根の場合は、劣化の進捗によって適切なメンテナンス方法が異なります。
スレート屋根は約10年に1度、塗り替えを行うことで耐久性を維持することができます。
塗装の際は、塗料で屋根材同士の隙間が埋まらないように「縁切り」や「タスペーサー工法」を行うことが重要です。縁切りを怠ると雨水の排水に問題が生じ、雨漏りが発生する原因となってしまいます。
また、アスベストを含むスレート屋根の場合でも、こまめなメンテナンスによって屋根材の損傷が軽度であるうちは、塗装することが可能です。
アスベストが含まれたスレート屋根は、非常に耐久性が高いのが特徴です。定期的に塗装工事などのメンテナンスを行い良い状態を保つことが大切となります。
ただ、アスベストが含まれているということは、既に約20年以上経過している可能性が高いため、塗装によるメンテナンスで対応できるケースは少ないと言えます。
カバー工法とは、既存の屋根材の上から、新しい防水シートや屋根材を被せる方法です。
メンテナンス状況や経年劣化により屋根材自体の劣化が進行している際は、カバー工法を推奨致します。
また、アスベストが含まれたスレート屋根をリフォームする際はカバー工法を行うのが一般的です。既存の上から屋根を新たに重ね覆うことで、アスベストの飛散のリスクを低減できます。また、葺き替え工事に比べて費用も抑えられるメリットがあります。
葺き替えとは、既存の屋根材を撤去して、新しい防水シートや屋根材に交換する方法です。
スレート屋根の劣化が著しい場合やアスベストを完全に撤去したい場合は、葺き替え工事を推奨致します。
葺き替え工事は塗装工事やカバー工事に比べて、アスベストの処分費などがかかる分、価格は高いです。
しかし、年々アスベストの処分費が高騰しているため、長期的に見ると葺き替え工事はコストパフォーマンスに優れていると言えます。
ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。
「屋根壁が心配!」「アスベストが不安…」という方は是非気軽にお声掛けください。
SAKURA一同全力でご対応させていただきます!!