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トタン屋根の修理方法

トタン屋根とは

トタン屋根とは、亜鉛メッキ鋼板で作られた屋根材のことで、かつては日本で広く普及していた金属屋根です。

現在は、金属屋根というとガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板などが主流となっており、工場や倉庫以外でトタン屋根を使用するケースは少なくなってきています。

トタン屋根のメリット

施工費用が比較的安い

トタン屋根は、他の屋根材に比べて施工費用が安価で、㎡あたり4,000円~6,000円が相場です。

同じ金属屋根のガルバリウム鋼板は、㎡あたり6,000円~10,000円程が相場ですので、予算を重視したい方にとってはトタン屋根も候補の一つになるでしょう。

軽量で建物への負担が少ない

金属屋根は軽量と言われていますが、その中でもトタン屋根は非常に軽く、建物への負担が少ない屋根材になります。屋根の重要は建物の耐震性にも大きく影響しますので、地震の多い日本では軽量な屋根材が適しています。

また、古い建物の場合でも、トタン屋根であれば屋根の重量増加による負担を最小限に抑えることができます。

加工・施工がしやすい

トタンは薄い金属製の板なので、カットや加工がしやすい素材です。そのため、複雑な構造の屋根にも施工がしやすいメリットがあります。

トタン屋根のデメリット

サビが発生しやすい

トタン屋根は、経年劣化や飛来物が当たることなどによりメッキが剥がれると錆が発生しやすくなります。特に海辺や降雨量が多い地域は錆の進行が早いやめ、こまめなメンテナンスが必要となります。

錆を放置していると、腐食や穴あきにも繋がるため、金属屋根を使用する際は立地条件や周囲の環境も確認しておくと安心です。

遮音性が低い

トタン屋根は金属製の素材なので、雨や風が当たると音が響きやすいです。

雨音対策として、防音材を使用して遮音性を向上させる方法もありますが、やはり音に関しては大きなデメリットと言えるでしょう。

断熱性が低い

断熱性の低さも、トタン屋根のデメリットとして挙げられます。

金属製なので熱を通しやすいため、夏は熱くなりやすく、冬は冷えやすくなります。気になる方は、断熱材を施工するなどの対策が必要です。

トタン屋根のメンテナンス時期と耐用年数

トタン屋根の耐用年数は、15〜20年程度です。施工費用は安めですが、ガルバリウム鋼板などの他の金属屋根と比べると耐用年数は短くなります。

定期的に錆や傷の点検を行い、5~10年を目安に塗り替えによるメンテナンスを行うことが雨漏りリスクを軽減し、屋根の寿命を延ばすことに繋がります。

トタン屋根の修理方法と費用相場

塗装

軽度な錆や色褪せなどは、塗装でメンテナンスできます。

塗装する際は、表面の汚れや古い塗膜、錆などをしっかりと洗浄・除去し、下塗りとして錆止めを塗布してから、中塗り・上塗り塗装と進めていきます。

塗装にかかる費用は、使用する塗料のグレードや塗装面積などによって変動しますすが、一般的な戸建て住宅で40万円~60万円が相場となります。

部分的な張り替え

軽度な傷や穴あき、剥がれ・めくれなどであれば、部分的な張り替えで修理が可能です。ただし、下地の状況やトタンを固定している釘などの劣化具合によっては、部分的な張り替えができない可能性もあります。

トタン屋根の部分的な張り替えにかかる費用は、施工範囲によっても異なりますが10万円~20万円が相場です。

カバー工法

カバー工法とは、既存の屋根材の上から、新しい防水シートや屋根材を被せる子法のことです。

屋根全体に劣化が進行しており、塗装や部分的な張り替えで対応できない場合に用いられる屋根リフォームになります。

既存の屋根材を撤去しないので、工事にかかる手間や費用を抑えられるメリットがあります。ただ、下地の劣化が酷かったり、雨漏りが発生している場合はカバー工法は行えません。

カバー工法の費用は新たに使用する屋根材の種類や面積などによって異なりますが、80万円~120万円が相場となります。

葺き替え

葺き替えとは、既存の屋根材を撤去してから、新たに防水シートや屋根材を施工する工法のことです。

下地の劣化が進行していたり、雨漏りしている場合やすでにカバー工法を行ったことがある屋根などで行われる屋根リフォームの方法になります。

カバー工法とは異なり、下地の状況を確認・修繕もできるため、雨漏りなどの根本な原因を解決することが可能です。また屋根全体を一新できるため、屋根の寿命を延ばすことができます。

デメリットとしては、既存の屋根材を撤去するため、工事の手間や撤去費用がかかる点が挙げられます。

葺き替えの費用は、屋根材の種類や劣化状況などによって変動しますが、140万円~200万円が相場です。屋根修理の中でも、最も高額な工事なります。

トタン屋根の修理が必要な主な症状

錆の発生

錆は経年劣化や飛来物による衝撃などによって発生します。

錆を放っておくと、徐々に錆が広範囲に広がっていき、最終的に金属の腐食や穴あきに繋がってしまいます。

錆が軽度であれば塗装でメンテナンスできますが、劣化が進行すると屋根全体のリフォームが必要になってくるため、部分的にでも錆が発生している場合は早めに対処するようにしましょう。

穴あき・変形

穴あき・変形は、錆の進行や飛来物が当たることにより起こります。

穴あきや変形によって生じた隙間から雨水が浸入し、雨漏りに発展する恐れがあるため、このような症状が見られる場合は早めに張り替えを行うことが大切です。

雨漏り

雨漏りは屋根材の破損や歪み、経年劣化などが原因で発生します。

雨漏りは屋根の腐食はもちろんのこと、壁や床などの建材の腐食、シロアリやカビの発生、耐震性の低下などの大きなトラブルに繋がるため、非常に危険な症状です。

雨漏りや雨染みを見つけた際は、早急に専門業者に調査・修理を依頼するようにしましょう。

金属屋根の雨漏り対策は「立平葺き」がオススメ

皆様、「立平葺き」と呼ばれる屋根をご存じでしょうか?

屋根の工事について調べていて、この言葉が目に付いた方もいらっしゃるかと思います。ここでは立平葺き屋根の特徴などを踏まえていくつか説明させていただきます。

まず始めに立平とは金属屋根の一種であり、縦方向にラインが入った屋根の葺き方のことを言います。

シンプルな縦ラインの屋根デザインになるため、現代の建物に調和するスタイリッシュなデザインになります。また、近年ではそのスタイリッシュさから、美術館や駅舎、図書館などでも使われています。

「シンプルモダン」と呼ばれるお家をお求めの方には、おすすめのデザインになっております。

【立平葺きと似ている屋根】
立平葺きと呼ばれる屋根にそっくりな屋根があります。それが「トタン葺き(瓦棒葺き)」です。こちらの屋根も縦方向にラインが入った仕上がりになりますが、凸部分に違いがあります。

トタン葺き(瓦棒葺き)の場合は、凸部分の中には心木という木材が入っており、そこで固定されているという特徴があります。

立平葺きは金属を折り曲げて作られていますので、中には何も入っていません。

混同されやすい部分になりますが、予備知識として、覚えていただければと思います。

それでは、立平葺きの特徴についてご説明させていただきます。

高い防水性

立平葺きの一番の特徴は高い防水性で、雨漏りがしにくい点です。

屋根からの雨漏りする場合は、雨が細かな継ぎ目や隙間を通り抜け、さらに屋根材、中に敷かれている防水シートを通り抜け、天井に雨染みができることが一般的です。

しかし、立平葺きは、屋根のてっぺん(棟)から、一番先の軒先まで、一枚の金属で構成されているような仕上がりになるため、そもそも水が入り込むスペースがなく、雨漏りのリスクが軽減できます。

※実際は金属同士を凸部分で折り曲げ加工しているため、一枚ではありません。

地震に強い

近年、日本で地震が頻繁に起きています。テレビなどでも、瓦や屋根が崩れている光景を目にされているかと思います。

そんな中、立平葺きに関しましては、地震に強い屋根と言われています。その理由は軽量であるというところにあります。

近年主流のスレート屋根は、1㎡に対して重要が約20kgあります。立平葺きだと約4kg(断熱なしタイプ)と非常に軽量です。

屋根が重く、重心が低くなると地震の際にどうしても揺れは大きくなります。その点、立平葺きは軽量であるため、地震に強い屋根となります。

低勾配でも施工可能

こちらは一部の施主様に限られますが、勾配が緩すぎる場合は、瓦などの屋根が施工できません。ただ、立平葺きに関しましては、2寸勾配未満でも施工が可能になります。

勾配が緩いとご存じの通り、雨水の流れが緩やかになり、雨水が滞留しやすくなります。そのため、雨漏りのリスクが高くなるわけです。

しかし、立平葺きであれば、前述したように屋根の継ぎ目がないため、雨漏りのリスクを軽減することができます。

SAKURAは最高の品質と施工をお届けします

お家のメンテナンスは見た目をキレイにする為に施工をする方もいらっしゃいますが、ほとんどの施主様は雨漏り予防のために施工するかと思います。

ただ、施工品質が悪いと、施工の影響により、逆に雨漏りの原因に繋がってしまいます。

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